ファンサービスの研究も
ドラゴンズナインには、ポケモン人気を吹き飛ばす熱い戦いを期待するとして、フロントなど球団関係者には、そんなベイスターズのアイデア企画の数々を目の当たりにしてきてほしいと期待したい。
竜の本拠地バンテリンドームナゴヤでも、様々な企画が行われているが、ハマスタ含めて他球場の演出に比べると、残念ながらまだまだ物足りないという声を聞く。もちろん、球場の事情が違うので、できることとできないこと、それぞれあるのは仕方ないのだが、実現できそうな企画は、どんどん取り入れてほしい。他球団の真似をしてもらっても、ファンとしては一向に構わない。ドーム観戦の楽しさが増した方がいい。
野球の楽しさこそ!

「メジャーの野球場は、まったく野球を知らない人が半分いても楽しむことができる」。
これはドラゴンズから米国に行き、メジャーリーグでプレーした川上憲伸さんの経験談である。何か楽しい空気に誘われて野球場に行き、そこで野球の楽しさ“も”知る。ポケモンを楽しみに来る子どもたちの中では、きっとベイスターズファンが増えることだろう。それはこちらにとっても大チャンス。そんな舞台を“ジャック”して、ドラゴンズファンを増やしてきてほしい。竜戦士たちよ、頼んだぞ!
【CBCテレビ特別解説委員・北辻利寿】
※中日ドラゴンズ検定1級公式認定者の筆者が“ファン目線”で執筆するドラゴンズ論説です。著書に『屈辱と萌芽 立浪和義の143試合』(東京ニュース通信社刊)『愛しのドラゴンズ!ファンとして歩んだ半世紀』『竜の逆襲 愛しのドラゴンズ!2』(ともに、ゆいぽおと刊)ほか。