富士山が噴火した際に土砂をせき止める「砂防えん堤」の着工式が、山梨県富士吉田市で行われました。

国の直轄で山梨県側に整備されるのは初めてです。

砂防えん堤を設けるのは、富士吉田市上吉田の浅間沢で、28日は、泉田裕彦国土交通大臣政務官や長崎知事らが出席し、着工式が行われました。

富士山が噴火した場合、降灰後には浅間沢を伝って麓の市街地に土砂が流れ、家屋倒壊など被害をもたらす恐れがあることから今回、国直轄で山梨県側に初めて整備されます。

国土交通省富士砂防事務所によりますと、この砂防えん堤は、10トンダンプ1万台分の約5万㎥の土砂をせき止めることができるということです。

工事は6月から本格的に始まります。