■MLB エンゼルス 4ー2 ホワイトソックス(日本時間28日、エンゼル・スタジアム)

エンゼルス・大谷翔平(28)が本拠地で行われたホワイトソックス戦に「2番・投手兼指名打者」で先発出場。6回1/3、102球を投げ被安打4、奪三振10、四死球2、失点1(自責点1)で7勝目を挙げた。打撃では3打数3安打2本塁打2打点で打率は.304、登板日で27号、28号と2本の本塁打を放った。

エンゼルスは81試合目、シーズン折り返しとなったゲームで大谷が先発、立ち上がりの1回、1死から2番・T.アンダーソン(30)をスプリットで空振り三振、そして、ア・リーグホームラン争いで大谷を4本差で追っている3番・L.ロバートJr(25)もスプリットで空振り三振。珍しく1回からスプリットを多く使った。

完璧な投球を見せたその裏、1回の第1打席、ホワイトソックスの先発は5月30日(日本時間)に今季唯一、大谷に死球を与えたM.コーペック(27)、通算成績は6打数無安打3三振と大谷は抑えられている。カウント2-1からの3球目、152キロのストレートを完璧なタイミングで捉えライトスタンドへ。打った瞬間確信歩きを見せて、今季5度目となる2試合連続の27号ホームラン。しかし、ベンチに戻ると大谷は“兜セレブレーション”を行わずベンチ裏に戻った。代わりに通訳の水原一平さんが兜セレブレーションを行った。

自身のホームランで1点を先制したが2回、先頭の4番・E.ヒメネス(26)にレフト線へ2ベースを打たれるなど1死三塁とピンチを迎えた。6番・Y.グランダル(34)は高め158キロのストレートで空振り三振、今季17本塁打を放っている7番・J.バーガー(27)を137キロのスイーパーで2者連続三振とピンチの場面も冷静な投球で切り抜けた。

この試合、大谷はピッチクロック(ピッチャーがボールを受け取ってから投球動作を開始するまでの制限時間)をギリギリまで使って打者を惑わせた。4回にはロバートJrには155キロのストレートを捉えられたがタイミングが合わずバットの先でレフトフライに抑えた。

2対0と2点リードの6回、1死一、二塁のピンチを迎えると2番・アンダーソンはカットボールで見逃し三振、そして迎えるは今季22本塁打のロバートJr。カウント1-1からここにきてこの試合最速の159キロで空振り、2ストライクと追い込むと5球目、143キロのスプリットで空振り三振、最大のピンチを切り抜けた。

大谷は7回のマウンドに上がるとヒットを許し1死から6番・グランダルに四球を与えた所でベンチに向かってトレーナーを要求した。ネビン監督とトレーナーがマウンドへ向かい、ここで降板となった。大谷は6回1/3、102球を投げ被安打4、奪三振10、四死球2、失点1(自責点1)でマウンドを中継ぎに託した。

緊急降板となった大谷は2対1と1点差に迫られた7回、第4打席、ホワイトソックス2人目、T.トゥーサント(27)と対戦。カウント1-1から外角低め141キロのスプリットをすくい上げて逆方向へ。今季3度目となる1試合2本目の28号ホームラン。6月13本目のアーチで自身の持つ日本人選手最多タイ記録となった。ホームラン争いでも2位のホワイトソックス・L.ロバートJr(25)に6本差をつけた。

大谷は3打数3安打2本塁打2打点で打率は.304、キング独走の28号を放ち、打点も64に伸ばした。チームも連勝、アストロズが敗れたため、ア・リーグ西地区2位に浮上した。

試合後のヒーローインタビューでは「ピッチングもそこそこ良かった。良い打席を多くおくれている」と話し本拠地での大声援については「マウンドでも打席でも励みになっているのでもっともっと大きい声援をもらえたら嬉しい」と笑顔を見せた。

【ア・リーグ本塁打】
1位 28本 大谷翔平(エンゼルス)
2位 22本 L.ロバートJr(ホワイトソックス)
3位 19本 A.ジャッジ(ヤンキース)
      A.ガルシア(レンジャーズ)
4位 18本 R.デバーズ(レッドソックス)
 
【ア・リーグ打点】
1位 64打点 大谷翔平(エンゼルス)
2位 63打点 A.ガルシア(レンジャーズ)
3位 60打点 R.デバーズ(レッドソックス)
4位 57打点 J.ネイラー(ガーディアンズ)