警察と被害者による「だまされたふり作戦」で犯人を逮捕しました。27日、仙台市内に住む高齢の女性から現金をだまし取ろうとしたとして無職の男が逮捕されました。

詐欺未遂の疑いで現行犯逮捕されたのは住所不定・無職の松岡龍三容疑者(31)です。

警察によりますと松岡容疑者は、今月21日から26日までの間、氏名不詳者らと共謀して泉区に住む80代の女性から現金200万円をだまし取ろうとした疑いが持たれています。

松岡容疑者の共犯者がハウスメーカーの社員などを装い「あなたに老人ホーム入居の優先権があるので入居予定がなければ譲ってほしい」「名義貸しは犯罪になるから200万円を立て替えてほしい」などと女性にうそを言い、現金を送付するよう要求。不審に思った女性が警察に相談したところ事件が発覚しました。

警察は、女性の協力のもと、だまされたふりをして犯人をおびき出す「だまされたふり作戦」を実行。犯人グループの指示通り、東京都葛飾区のマンションの宅配ボックスに現金に見せかけた荷物を入れ待ち構えていたところ、松岡容疑者が回収に訪れたため現行犯逮捕したということです。

警察の調べに対し、松岡容疑者は「携帯のアプリで指示を受け荷物を取りにきたが中身が何かは知らなかった」と容疑を否認しています。警察は、特殊詐欺グループの犯行とみて共犯者の行方なども詳しく捜査しています。