西側諸国が反乱関与? バイデン大統領は否定
一方、ロシアのラブロフ外相は今回の反乱について、「西側諸国の情報機関が関与していなかったか調査を進めている」と発言しました。これに対し、アメリカのバイデン大統領は…

アメリカ バイデン大統領
「我々は全く関与していない。これはロシア内の闘争の一部だ」
反乱への西側諸国の関与を否定。アメリカ政府は外交ルートを通じ、ロシア側にもこれを直接伝えたということです。
ロシア国内の混乱は、反転攻勢を続けるウクライナへの追い風になるのでしょうか?

ウクライナは26日、東部ドネツク州の集落を奪還したと発表。ドネツク州を訪れ部隊を激励したゼレンスキー大統領も「あらゆる方面で前進した」と話しました。
「強烈な臭いが…」ダム決壊3週間 現場取材

各地で激戦が続く中、JNNの記者が向かったのは南部の街ヘルソン市。去年11月にウクライナが奪還した街ですが、今もロシアの攻撃が相次いでいます。さらに…
記者
「この辺りはまだ水が浸水した状態が続いていて、臭いが強烈に漂っています。私の身長よりまだまだ高い葉っぱにも泥がついています」
今月6日、およそ60キロ離れたカホフカ水力発電所のダムが決壊。全容はわかっていませんが、ロシアが関与したとの見方が強まっていて、ウクライナの支配地域だけでも15人以上が死亡しました。
庭に溜まった水をかき出すリュドミラさん。夫と2人、この家に住んで20年ほどになります。

浸水被害にあったリュドミラさん
「6日の朝でしたね、隣人に起こされました。『寝てる場合じゃない、ダムが爆破された』って。もう水が迫ってました」
自宅から川までは2キロほど離れていますが、みるみるうちに水が押し寄せてきたといいます。
浸水被害にあったリュドミラさん
「もう1週間ほど水を掻き出しています。ようやく少しずつ水も引き始めて、扉を開けられるようになりました」
自宅のなかはいたる所に泥が溜まり、生活用品などが散乱。ほぼすべてが水にのまれ、生活の基盤を完全に失いました。
浸水被害にあったリュドミラさん
「みんな着の身、着のまま、無一文です。稼いで稼いでここまで来て、それなのに今は無一文です。ただ悔しいですよ。この歳になって家を失うなんて…」