青森県むつ市のワイナリーが三内丸山遺跡の関係者に新たに製造したワインの完成を報告しました。このワイン、遺跡で発見された酵母でつくられました。

完成したのは「津軽ワインWHITE STEUBEN ユメカモス2021」です。このワインはむつ市のサンマモルワイナリーが青い森工房の協力を得て開発しました。27日は関係者が三内丸山遺跡センターの岡田康博所長に完成を報告しました。津軽地方のスチューベンを原料に酵母には約5000年前の縄文時代の地層から発見された「三内丸山ユメカモス」が使われています。ほのかに赤みを帯びたワインは甘い香りとスッキリとした味わいが特徴です。

※サンマモルワイナリー第2工場製造部 笠井卓課長
「縄文時代に思いを馳せたり縄文のゆるやかなコミュニティのことを考えて味わっていただければ」
※三内丸山遺跡センター 岡田康博 所長
「遺跡にはいろんな価値があって新しい価値をまた発見して活用されて商品化されたというのは我々にとっても大変喜ばしい限りです」

このワインはサンマモルワイナリーの会員に特典として贈られていて、2024年春に向けた醸造がこの秋にも行われる予定です。