名古屋市より広い地域で中学校が一つになってしまう。岐阜県の山間にある街で、住民の困惑が広がっています。

人口4万7千人の岐阜県恵那市。広さは名古屋市のおよそ1.5倍、その7割を森林が占める自然豊かな地域です。

この街にいま、子育てを巡る「ある問題」が持ち上がっています。

(恵那市民)
「子育てしやすいと思って移住してきたんですけど、まさかこんなことに…」

「子育てしにくくて働きにくい。本当にただそれだけです」

「(地元の)町の活気がなくなるということは残念ですね」


住民がこう話す原因は、中学校の大規模な統廃合。恵那市南部には山岡・岩村・明智・串原上矢作の5つの中学校がありますが、3年後の2026年度に、これらを一番西の山岡中学校ひとつに統合する計画です。

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住民から相次ぐ声は…

(恵那市民)
「あまりにも遠いなというのが一番困りますね」

「通学の距離がすごく遠くなる子どもが出てくる」

学校統合の対象となる5つの学区を合わせると、名古屋市より広い330平方キロ以上。ここに中学校が一つだけになるのです。


結果、生徒の約8割が歩いて通えず、スクールバス通学になる予定です。