石川県内のタクシー会社の運賃が16日から「実質」値上げとなります。
金沢市とその周辺区域の金沢地区のタクシー料金です。
初乗り料金はこれまでの中型車と小型車の区分を普通車に統一し、これまでの料金より安い550円から600円となっています。
しかし初乗りの距離はこれまでの約1・6キロから1・2キロに短縮されます。
さらに、その後走った距離に応じて加算される運賃はこれまでの80円から100円に上がります。
例えば初乗り600円の場合、JR金沢駅から近江町市場前の武蔵交差点まで、およそ1・1キロ乗車した場合はこれまでより100円安い600円となりますが、金沢駅から兼六園、およそ3キロまで乗車するとこれまでより120円高くなります。

初乗り料金はこれまでより安くなった分、走行距離が増えるほど料金が加算されるということです。
26日から新しい料金体型での営業をスタートした、タクシー業者を取材しました。
記者「燃料価格の高騰など厳しい状況を打開するため、きょうから15年ぶりにタクシー運賃が値上げされます」
15年ぶりのタクシー運賃の値上げ。利用者は「消費者としては値上げは困るような気もするが、致し方ないのかなというのを最近感じていた。」「タクシーはよく使うが、なんともいえない。燃料代も上がっているのかなと思ったりする。」など意見はさまざま。
県内のタクシー会社は燃料費の高騰により経営環境が厳しくなっているとして、運賃の改定を北陸信越運輸局に申請していました。
26日朝、個人タクシーの組合では車両を新しい料金のメーターに取り換えていました。
金沢個人タクシー協同組合 野谷実理事長「利用される方には負担が大きくなり本当に申し訳ない。給料が上がりタクシーの仕事はやりがいのある仕事ということで運転手が増えればと思っている」
石川交通 東寿弘社長「コロナ禍においては過去見ないほどの赤字が続いていた」
多くの従業員の生活がかかった法人タクシーの現場にも、コロナ禍や燃料価格高騰の影響が直撃。
低賃金などによる人材不足が叫ばれる中、石川交通では乗務員の数がコロナ禍前に比べ3割近く減少したといいます。
石川交通 東寿弘社長「タクシーの運転手は歩合給がベースになっている。売り上げが上がった分だけ懐に入ってくる。乗務員のやる気という点でもプラスアルファの効果があると思う。運賃の値上げは会社を立て直すためには必要な経費を賄えるだけの売り上げアップを狙っている」
記者「こちらのタクシー業者では初乗り料金を550円に設定し、乗務員の負担軽減を図ります。」
金沢地区にある32の業者のうち唯一初乗り料金を下限に設定したプロタクシー。
他社より料金を抑える分、これまでは無料だった電話などで予約する際の迎車料金を設定しました。
プロタクシー 越原健一統括部長「予約がものすごく多い会社。件数にして1か月に1万件以上。30台という台数でこなしている。」
利用者の約6割を予約での利用者が占めるというプロタクシー。乗務員の負担軽減につなげたいという考えです。
プロタクシー 越原健一統括部長「30台で1万件という予約量は業界の中でも比率が大きすぎる。運転手の負担になっている部分でもあり、予約料金を今後頂くことにより、行きやすくなるのかなと思う」
コロナ禍による人材の減少や燃料価格高騰による経営の悪化。タクシー業界を取り巻く厳しい現状の改善につながるか関係者は期待を寄せています。














