手取川の水を石川県白山市の七ケ用水へと流している水門など「取水施設」が、明治時代後期を代表する重要な農業用水施設として新たに国の重要文化財に指定される見通しとなりました。
手取川を水源とする七ヶ用水は以前、7つの取水口から用水が伸びていましたが、氾濫や水をめぐる紛争が絶えないことから取水口を一つに統合することになりました。
今回答申されたのは、「手取川七ヶ用水取水施設」で、大水門、取入口隧道、富樫用水取入口水門からなります。
工事は1898年、明治31年から5年をかけて行われ、完成した水門、隧道は建設当時の姿を今に伝える国内最古のもので、明治時代後期を代表する重要な農業用水施設として今回、重要文化財に指定するよう答申されました。
9月頃には指定される予定で、県内の建造物としては48件目の国指定重要文化財となります。














