一度見ただけの記憶を頼りに鉄道の絵を描く、福島尚さんの作品展が、6月23日、山形県寒河江市で始まりました。

JR左沢線を走る「風っこ号」に、霞城公園の前を走る山形新幹線「つばさ」。
まるで、写真のようです。


寒河江八幡宮では、23日から、自閉症の画家・福島尚さんの作品展が開かれています。
福島さんの作品作りの源になっているのは、驚異的な記憶力と、電車愛。電車のある風景を一度見ただけで記憶し、作品を描いていきます。

そして、記憶を頼りに見たままの風景を描く「写実画」のほかにも、福島さんには、もう一つ、得意としているものがあります。
寒河江八幡宮・鬼海静玲奈さん「実際に見た風景だけでなくてそこの線路にこんな風にこんな時間帯に電車が走っていたらきっと美しいのではないかかっこいいのではないかという思いに溢れていますね」

「心象画」と呼ばれる技法で、実際には見ることができない角度から電車を描いたり、現在は走っていない電車を走らせたりするスゴ技です。

寒河江八幡宮・鬼海静玲奈さん「福島尚さんはダイヤ表を見るのも大好きなので実際にこの4本の電車が一緒に走ることが無いのを分かった上で4本の電車を走らせています」
作品を見渡していると、一枚だけ、電車に関係ない絵画が…。

福島尚さんの父・清さんに頼まれて描いた銀座の風景だということですが、次に描いた隣の作品には…。

銀座の地下を走る電車!!福島さん、やっぱり、電車を描きたかったんですね。
寒河江八幡宮・鬼海静玲奈さん「鉄道ファンはもちろん鉄道に興味のない方もすばらしい作品たちに圧倒されるかと思いますでのぜひ多くの方にご覧いただきたい」
福島尚鉄道絵画展は、来月2日まで開かれていて、6月24日・25日は福島さんが会場を訪れ、電車を描く様子を見ることができるということです。















