大雨による水害軽減に新たな一手です。
山形県が村山市の河島地区に建設を進めていた調節池が完成し、6月22日、運用が始まりました。
報告・鈴木竜弘:「向こうに見えるのが大旦川。その川のすぐそばにできたのが暫定の調節池です。内水氾濫の被害が軽減することが期待されています」

村山市河島地区は3年前の豪雨で、雨が川などに排出できず市街地に水があふれる「内水氾濫」が起き、43戸の住宅が浸水する被害を受けました。

この時、国や県は、最上川の水が地区を流れる大旦川に逆流しないよう水門を閉じ、大旦川から毎秒10トンの水を排出しましたが、追いつきませんでした。
報告・鈴木竜弘:「万が一、大旦川の水位が増してあふれだした場合、堤防が低くなっている「越流堤」を通って向こうの調節池に水をどんどん送り出すということです」

調節池の役割は、溢れた水をためること。
7.7ヘクタールの広さにおよそ19万トンの水をためることが出来ます。
これにより家屋や道路が水に浸かる被害を防ぐことが期待されるということです。
村山総合支庁北村山河川砂防課・佐藤正好課長:「これから本当に大雨が頻発化してくるので、国や村山市と連携して浸水被害の解消に向けた事業に取り組んでいきたい」
調節池は22日運用を始めましたが、県は面積を更に広げる方針で、およそ100万トンの水が貯められるようにしていくということです。














