医師などでつくる団体が行った調査によりますと、マイナンバーカードを保険証として利用した際に、調査に回答した岩手県内の医療機関の6割以上で何らかのトラブルが発生していたことが分かりました。
これは県保険医協会が会員に行った調査で分かったもので、124の医療機関から回答がありました。
それによりますと窓口の読み取り機を使ってマイナンバーカードを健康保険証として利用しようとした際、62.5%でトラブルがあったということです。内訳は「カードのICチップや読み取り機の不具合で読み取りできなかった」が合わせて72.8%、変更前の情報が表示されるなど「保険者情報が正しく表示されなかった」が54.3%などで、他人の情報に紐づけられたケースも2件=2.9%あったということです。
不具合が生じた場合、結果的に健康保険証で資格確認をしているケースが8割を超えていることから、県保険医協会は「健康保険証の廃止方針は撤回すべき」と訴えています。