アサリを食い荒らすクロダイの撮影成功
(杵築市農林水産課・八田修さん)「定点カメラで観察するとクロダイ(チヌ)がやってきてアサリを食べているのが撮影できたので、チヌやナルトビエイが影響しているのでは…」
杵築市が撮影に成功した定点カメラの映像では、クロダイがアサリの稚貝を口に加え殻ごと食べている様子が確認できます。

こうした食害を防ごうと、守江湾でも2017年から5地点で網袋や干潟を広範囲に覆う「被覆網(ひふくあみ)」と呼ばれるネットを設置。その結果、市の調査で2018年に1.2トンだったアサリの現存量は、今年1月には22トンまで増えたとみられることがわかりました。
(杵築市農林水産課・八田修さん)「ある程度こうすればアサリを作れるというノウハウが溜まってきている。漁師たちの協力を得ながら取り組んでいるので今まで以上に手を取り合いながら頑張っていきたい」
一方、アサリの復活プロジェクトが始動した臼杵市。干潟には高校生が作った120個の網袋が並べられました。
(生徒)「アサリが復活して、全国的に潮干狩りが広がってほしい」「この活動を続けて、重ねていきたい」
(県中部振興局・横山純一さん)「まだまだこれからの取り組みなので温かい目で見守ってほしい。潮干狩りがひとつの観光資源のような形で戻ってきてくれたら」
県内の干潟にもう一度潮干狩り文化を。アサリが戻ってくる日まで関係者のチャレンジが続きます。