■FIVBバレーボールネーションズリーグ2023 フランス大会(日本時間21日、フランス・オルレアン)
世界のトップ16チームによるバレーボール最強国決定戦、ネーションズリーグ男子大会で日本(世界ランク7位)はキューバ(同13位)と対戦し、セットカウント3ー0(25-21、25‐16、25‐21)のストレート勝ちを収め、開幕から負けなしの6連勝とした。
スタメンには、主将の石川祐希(27)、関田誠大(29)、山内晶大(29)、小野寺太志(27)、西田有志(23)、髙橋藍(21)、リベロは山本智大(28)が起用された。
ここまで5戦全勝と攻守がかみ合い波に乗る日本。石川や髙橋藍ら攻撃陣の活躍に加え、途中出場のメンバーもしっかりと役割を果たしチームに貢献している。選手層の厚さはこれまでの日本にはなかった大きな進化だ。
第1セット、日本は髙橋藍の速いバックアタックなどでいきなり4連続得点。点の取り合いとなった中盤にも石川や西田らが着実に得点し先に20点に到達した。さらに前日カナダ戦でも効果的だった山内のサーブで相手を崩し、西田がアタックを決めリードを広げた。最後は髙橋藍が相手コートにうまく落とし25-21でこのセットを先取した。
第2セットは山内がこの日最初のブロックポイントを決めてスタート。さらに山内はクイックで連続得点し日本に流れを呼び込んだ。セッター関田はミドル陣を積極的に使ったトスワークで試合をコントロール。キューバのサーブミスにも助けられ、リードを保った日本が危なげなくセットを奪った。
第3セット、西田が連続でブロックにつかまり序盤はキューバが先行した。しかし日本は髙橋藍がフェイクセットをアンダーで上げる超トリッキーなプレーで会場を沸かせた。さらに髙橋藍が再び速いバックアタックで得点。おとりにクイックに入った山内に相手ブロック2人は完全に翻弄されたプレーだった。終盤もミドル陣の攻撃を絡め得点を重ねた日本が逃げ切り、セットカウント3-0でキューバをくだし6連勝とした。最多得点は髙橋藍の14点。ミドルの山内も西田に並ぶ9点を挙げ、小野寺も8得点の活躍を見せた。
試合後、フェイクセットの場面を振り返った髙橋藍は「自分の中でもコンディションが上がってきますしチームも雰囲気があがるので、お客さんが楽しんでバレーボールを見られるところにもつながっていくのかなと思います」とコメント。
次戦(22日)は、リオ五輪金メダルで世界ランキング2位のブラジル戦。「しっかりまたブラジルと戦っていくのかをはっきりさせながら、まずは日本のバレーボールを出していく」。7連勝へ向け、意気込んだ。※世界ランキングは試合前
【日本の得点(上位)】
髙橋藍 14得点
西田 9得点
山内 9得点
小野寺 8得点
石川 5得点