去年、高知県香南市の小学生が、ダンスのコンテストで日本一となりました。彼女の夢は「プロのダンサー」。たくさんの支えを受けながら夢に向かって挑戦を続ける姿を追いました。

緩急のある激しい動き、しなやかで豊かな表現力。踊っているのは村上樹李(むらかみじゅり)さん。10歳です。

樹李さんは、去年開かれたダンスの全国コンテスト「マッドフレーバー2022ファイナル」で日本一に輝きました。

(村上樹李さん)
「将来は大きなステージでプロのダンサーになって活躍する事です」

赤岡小学校外観樹李さんは赤岡小学校に通う小学5年生です。いたって普通の、ちょっと小柄な女の子。

「今から公文にいきます!(公文楽しい?)楽しい!」

勉強が大好きな樹李さん。好きなことには集中力を発揮してのめり込む性格です。通っている学習塾では、なんと小学5年生ながら高校生の問題をすらすらと解いています。

(公文式赤岡教室 岡本香代さん)
「まじめであるし、ずっと一番先に来て最後までいる。2時間も3時間もいる。(幼稚園の年長の頃は)月間プリントの枚数は400~500枚ぐらいでずば抜けています」

ダンスを始めたのは、2年前。勉強ばかりしていた樹李さん、「運動不足解消に」とおばあちゃんからすすめられました。

(村上樹李さん)
「いろんな音が詰まった音楽で、自分の好きな踊りができたり、なんか自分の心が跳ねるというか嬉しくなる感じ」

ダンスの魅力を知った樹李さんは、週に5回、ダンス教室に通っています。さらに、柔軟性を鍛えるため体操教室にも。まさにダンス漬けの毎日を送っています。

ダンス歴わずか2年ながら、ジャズ、ヒップホップ、ワックダンスなどさまざまなダンスを踊りこなします。力強い踊りとしなやかな体で美しく見せる表現力が、樹李さんの最大の魅力です。

「踊りがすごい上手ですごい激しいところもゆったりしたところもあります」
「体幹とかもすごいよね(笑)」
「普段の樹李ちゃんはくいしん坊やね(笑)いつもダンス行ったときに『お菓子なない?』って聞いてくる」

「ポイフルが好き(笑)」(樹李さん)

(DANCE STUDIO VIAN 武内響那 代表)
「コンテスト練習の時はよく泣いてる姿をみてます。樹李は年齢的にはまだけっこう若いけどやる気があって努力してるんですけどその努力はメンタル。その時できなくても次のレッスンまでに必ず仕上げて来るところが彼女の強味だと思います」