5月9日の西武戦(ベルーナドーム)でプロ初本塁打をマークしたロッテの大卒2年目の池田来翔(23)。「1番・三塁」で先発出場し、7回表に西武の先発・今井達也(25)の高めのスライダーをレフトスタンドへ。記念の一打を「ホームランバッターではないですけど、いい形で打てたのが結果的にホームランになってくれた。今後もホームランを狙うのではなく、ヒットを狙いながらホームランになってくれればいいなと思います」と振り返った。

「積極的なバッティンが持ち味」と語る池田は、今シーズンここまで14試合で1番バッターを務めている。「チームで一番最初に打席に立って打つので、なるべく後ろのバッターにも良い印象を与えられるようにと思ってプレーしている」。出塁率.349とリードオフマンとしてチームに貢献している。

野球を始めたのは小学1年生の時。小学6年時には、千葉ロッテマリーンズジュニアに選出され、NPB12球団ジュニアトーナメントにも出場した。習志野高校時代は甲子園出場は叶わなかったものの、千葉県を代表するスラッガーとして注目された。

来翔(らいと)という名前の由来は社会人野球でプレーしていた父・真樹さんが、NTT東日本時代の都市対抗野球でライトを守り、本塁打を打った経験に由来している。池田自身も「名前は好きです」と気に入っている。

ちなみに、今季2本の本塁打はいずれもレフト方向。「(ライト方向への)想いはありますけど逆方向にホームランを打つのは難しいので、行ってくれれば、くらいな気持ちです」。自身の名前と同じ“ライト”へのホームランについて、思いを話す。

開幕は2軍で迎えたが、5月6日に1軍に昇格した。しかし、同30日の巨人戦で右手に死球を受けて途中交代。右手第4末節骨を骨折し、満身創痍の中でのプレーが続いている。吉井理人(58)監督は「痛みに応じてプレーは可能と聞いています。本人はやる気満々なので、その気持ちを大事にしてすぐには抹消しないです」と話し、抹消せず1軍に帯同。試合への出場を続けている。

「痛みはありますけど、できる範囲ですけど、状態としては良くなってきています」。バットは普段の握りではなく、テーピングを巻き右手薬指をグリップに当てないよう、浮かせて打っているという。「思ったように弾き返せてはいないですが、それでもヒットが打てているので」と前向きだ。

痛みがある中試合に出続けている池田にとって、今年から解禁されたファンの声援は大きな力となっている。「声があるのとないのでは雰囲気が違いますし、盛り上がる。プレーしやすいです」。

23日は、2018年から恒例となっている、母校・習志野市立習志野高校の吹奏楽部が来場する。“美爆音”で知られる同校吹奏楽部。新型コロナウイルスの影響で、ここ3年はスタンドでの応援が叶わなかったことから、実に4年ぶりとなる外野席からの演奏・声援だ。後輩たちの来場を前に池田は「(吹奏楽部の応援は)高校生以来なのですごく楽しみですし、その日に活躍したいです」と目を輝かせ意気込んでいる。


■池田来翔(いけだ・らいと)
1999年12月11日生まれ。180センチ、95キロ 。右投げ右打ち。習志野高~国士舘大から2022年ドラフト2位で千葉ロッテマリーンズに入団。プロ1年目には、4月3日にプロ初安打、プロ2年目の今年はプロ初本塁打。チャームポイントは:首。(太さ約45センチ)愛称:幕張のケンシロウ。趣味は音楽を聴くこと。