自民党本部は16日、空席となっていた次期衆院選の長崎1区と3区の公認候補者として、1区に県議の下条博文氏を、3区は金子原二郎 前農水大臣の長男、金子容三氏を選任したと発表しました。

これまで4つあった長崎県の選挙区が3つに減少する次回の衆議院議員選挙で、自民党長崎県連は5月、候補者が未定となっていた新・長崎1区と3区の候補者を公募。

1区については長崎県議会議員の下条博文氏を第一候補、同じく県議の浅田眞澄美氏を第二候補に。

3区については金子前農林水産大臣の長男・金子容三氏と、長崎県議の山下博史氏を横並びでそれぞれ候補者として党本部に上申していました。
16日開かれた党本部の会議で、長崎1区の候補は下条氏に決定されました。
下条氏は長崎市出身の48歳、現在、県議2期目を務めています。

下条博文 県議:
「約6年間ほど、政権与党自民党の議席がございません、何としても、この1区の議席の奪還、政権与党の議席を奪還する。経済の再生、産業の回復、ということに非常に力を入れる」

長崎1区には、このほか国民民主党の現職・西岡秀子氏、

日本維新の会の新人で元県議の山田博司氏、

共産党・新人で前長崎市議の内田隆英氏が立候補を予定しています。
一方、3区の候補者に自民党本部は、金子氏を選定しました。

金子氏は政治経験がない、証券会社勤務の40歳です。

金子容三氏:
「実績のない私にチャンスをいただいたものと重く受け止めております。まずは県民の皆様に信頼していただき、そして、県民の皆様の声に答えていけるよう努力を積み重ねて参りたいと考えております」

長崎3区には、立憲民主党の現職・末次精一氏も立候補を予定しています。

衆議院をめぐっては、16日、立憲民主党が内閣不信任決議案を衆議院に提出しましたが、否決されました。

また、岸田総理は15日、今国会での衆議院の解散は「考えていない」と明言しています。

なお、衆議院が10月までに解散されない場合、現在の長崎4区については、現職の北村誠吾氏が死去したことに伴う補欠選挙が10月22日に行われることになっています。