4年前に発生した台風19号による被害を教訓に、水害で逃げ遅れた人たちを救助する訓練が、福島県いわき市で行われました。

水津邦治アナウンサー「水害の時の避難場所にもなっている好間中学校のプールで訓練が行われます」

2019年に発生した台風19号による豪雨では、福島県内では40人が犠牲になり、いわき市でも逃げ遅れなどで12人が亡くなりました。

この被害を教訓に、16日、いわき市の中学校では、水害が発生し逃げ遅れた人がいる想定で、救助訓練が行わました。

訓練では、プールサイドに住宅のベランダと屋根に見立てた場所を設け、高い位置に垂直避難している生徒たちを消防隊員がボートで助け出す手順を確認しました。訓練に参加したこちらの生徒は、台風19号で自宅が床上浸水する被害に遭いました。

参加した生徒「今回はプールだったので、それほど怖くはなかったが、災害が起きてからこんな感じになるともっと怖くなると思うので、今回参加できてよかった」

水害に対しては、早めの避難が必要ですが、万が一逃げ遅れた場合には、いかに自分の存在を周りに知らせるかが重要だといいます。

内郷消防署・水野誠副署長「近所の方に自分の存在を気付いてもらう。(逃げ遅れた場合は)布を振るなどの工夫をして、いかに自分の存在に気付いてもらうか工夫を考えていただければと思います」

消防では、大雨の際、早めの行動などを呼びかけています。