中国の元人権派弁護士とその家族がタイに出国しようとしたところ、「国家の安全を脅かす恐れがある」として、警察に阻止されていたことがわかりました。

台湾メディアによりますと、中国の元人権派弁護士・李和平氏は今月9日、妻と娘とともに四川省・成都の空港からタイに向かう飛行機に搭乗しようとしたところ、警察官に止められたということです。

李氏は、2015年に中国各地で拘束されたおよそ300人の人権派弁護士や活動家の一人で、執行猶予付きの有罪判決を受けて釈放された後も、当局の監視下に置かれています。

警察は李氏と家族の出国を認めなかった理由について、「国家の安全を脅かす恐れがある」と通告したということです。

中国政府は政府に批判的な人々が海外で情報発信することを警戒し、出国を制限しているとみられます。