瀬戸内海を見渡せる、王子が岳の山頂にあるレストハウスは、2年前にレストランが閉店し長らく休憩所になっていましたが、賑わいづくりに協力したいと地元の有名カフェが新店舗をオープンしました。

目の前に広がるのは、瀬戸内海の多島美です。

倉敷市と玉野市にまたがる王子が岳のレストハウスに新たに出店したのは、果物を使ったフレッシュジュースでおなじみのマルゴデリです。

1967年に倉敷市がつくったレストハウスでは、レストランが営業していましたが、2年前にふもとの国民宿舎の閉業に合わせ閉店してしまっていました。

(マルゴデリ 平野裕治社長)「小さい島が点々としている瀬戸内のこの感じがすごく好きで、さらにそこを一望できるというこの場所に惚れ込んで、この王子が岳レストハウスという場所でぜひやらせてほしいと思って」

これまで倉敷市は、イベントを開催する事業者らを募集していましたが、今回美しい風景に魅了された平野社長が募集に応募し、新店舗のオープンにこぎつけました。新鮮なジュースなどを飲みながら、瀬戸内が誇る風景を楽しんでほしいといいます。

(奈良からの観光客)
「カウンターで海を見ながらコーヒーをいただけるのが、すごくいいなと思います。おしゃれな店内で、SNSに上げようと思います」

メニューには、定番商品のフルーツを使ったジュースやコーヒーをはじめ、地元の養鶏場から仕入れた卵を使った「王子サンド」などを準備しました。

マルゴデリでは今後、飲食以外にもさまざまなイベントを企画したいといいます。

(マルゴデリ 平野裕治社長)
「生ライブがあったりとか、DJのイベントがあったりだとか、それからアートの作品の展示とかですね。定期的にイベントをやっていこうと考えています」

営業は午前9時から午後5時までですが、時期によっては日の出や日の入り瀬戸大橋のライトアップを楽しめる時間帯の営業も検討しているということです。