中の島保育園副主任 平井啓太さん
「やっぱり(保育士が)たくさんいることによって、子どもたちを見る目は増えると思うので、そういった面ではより良い遊びとかは提供できるのかな」
札幌市の調査結果によると、全体のおよそ33%が「保育士不足を実感している」と回答しています。
この保育園の園長で、札幌の私立保育連盟の副会長も務める水岡さんは、現場の感覚では保育士不足はもっと深刻、と話します。

札幌市私立保育連盟 水岡路代副会長
「他の園の園長先生方と園長会で会うたびに、やはり保育士が足りない(と聞く)。どこの園も、やはり若い先生方が育休・産休に入られている中ではなかなか代わりが見つからない。やはり国の待機児童対策で、園の数が増えたことが一番の問題」
そもそも、保育士不足のきっかけは、何だったのでしょうか?

「何なんだよ日本。一億総活躍社会じゃねーのかよ。昨日見事に保育園落ちたわ」
このブログへの投稿をきっかけに「待機児童」が社会問題化したのは2016年。
札幌市でも、保育施設が8年で1.7倍に急増。

その一方で、表面化したのが、保育士不足でした。
保育士が足りない背景には、「少子化で保育士を目指す人数が減った」こと、「共働きが増えて子どもを預ける時間が長くなり、保育士の数が足りない」など、複合的な理由があるのです。
保育士不足を解消するため、新たな取り組みも始まっています。