政府が「異次元」と称して「少子化対策」に動き出す中、課題になっているのが「保育士不足の問題」です。
 なぜ、起きているのか?北海道内の現場を取材しました。

札幌市中央区 中の島保育園

 園内に響く子どもたちの元気な声。札幌市中央区にある、中の島保育園です。
 保育士の平井啓太さん。キャリア15年目、園では副主任を務めています。

中の島保育園副主任 平井啓太さん

 中の島保育園副主任 平井啓太さん
「保育園から卒園した子たちが、小学校なり中学校に入って、たまに遊びに来てくれるが、そういう姿を見られるのが本当に幸せ」

 「こどもの個性が決まる」ともいわれる幼児期。
 そんな大切な時期を過ごす保育園で、いま問題になっているのが、“保育士不足”です。

 北海道の保育士の有効求人倍率は今年1月で2.64倍。

 これは、仕事を探しているひと=1人に対し、3件近くの求人があることを示しています。
 全職種の平均と比べても多いことがわかります。