くすりの富山で、今、深刻な問題となっているのが薬剤師不足…。富山県薬剤師会が県内の薬局に行ったアンケート調査では直近1年間に薬剤師を募集した薬局で、すべて確保できたと回答したのはわずか12パーセントでした。しかも6年制薬学部の学生のうち富山県出身者は「全国ワースト4位」の少なさ。富山県は薬剤師を募集しても確保できない薬剤師不足に直面しています。現場はどうなっているのか?薬剤師確保の見通しは?

記者:「くすりの富山が直面するのが薬剤師不足の問題です。中でも深刻なのが病院で働く薬剤師の確保です」

上市町のかみいち総合病院。ここ数年、募集をかけても薬剤師の応募がない年が続いています。

かみいち総合病院 堀竜太郎診療技術部長:「新卒の方がなかなか入ってこない。新しい方が入ってこないと退職する方の補充もなかなか進んでいかない。業務が増えるのに対応する人間がいない」

富山県が県内23の公的病院を対象に薬剤師の募集人数と採用人数について調べたアンケート調査でも、全体の募集人員に対して4割から5割程度しか採用できていないことがわかっています。