TSMCの進出は工場が建設される菊陽町の隣である、大津町にも影響が出ています。
大津町商工会 松永幸久 会長「これが『バブル』なのかなって感じられる」

大津町商工会の松永会長は、TSMCの進出で町の至るところが様変わりしていると言います。
松永会長「5年間熊本を離れていた人が帰ってきたら『これどこなの?』っていうくらい様変わりしている。日に日に変わっていきますもんね」

大津町では、マンションやアパートの建設ラッシュ。10階建て以上のマンションが10棟を超える数で建設中、または建設予定です。
またTSMCの工場稼動は1年以上先ですが、今ある賃貸物件は…
松永会長「ほぼ満室状態ですね。アパートありませんか?という(問い合わせが)すごく多いですね」

現在行われている工場の工事関係者だけでなく、半導体関連会社の関係者も大津町に移り住んでいます。
さらにTSMCの恩恵は新型コロナの影響で大きな打撃を受けた飲食業や宿泊業にも。

松永会長「(新型コロナの感染拡大時期は)ガラガラで人が入らなかったが、今は逆に席が取れない」
今、大津町の中心市街地の飲食店は工事関係者などが多く来店し、賑わっているということです。
さらに町の宿泊施設は…

エアポートホテル熊本 山下和貴 社長「TSMCの工場進出っていうのは非常に大きな起爆剤になっていると思います。このホテルも、何とか潤っている状況」

客室の稼働率は7割を超え満室に近い日もあると言います。さらに、大津町の変化は住宅だけではありません。

松永会長「TSMCの工場が見えますけれども、TSMC関連の工場が今、造成をして(建設)準備をしている」
TSMCのすぐ近くの山林では関連企業の工場建設に向けて造成工事の真っ最中でした。
TSMC進出で恩恵を受ける一方、中小企業を束ねる地元商工会には懸念もあります。
松永会長「(地元の中小企業で)一人前の技術者に育っても、企業の進出で人材が(他所に)流れるという心配がなきにしもあらず、ですね」













