福島第一原発の処理水を海に放出する計画などについて話し合う会議が開かれ、出席した県民から風評対策の徹底などを求める意見が出されました。

この会議は、福島第一原発の廃炉作業に県民の意見を反映させようと開かれ、国と東京電力の関係者のほか、被災した13市町村の住民などが出席しました。会議では、処理水の海洋放出の理解醸成に向けて国が制作したCMやWEB広告について、意見が出されました。

富岡町民「これって結局、国民一人一人に安全かどうかについて判断を委ねる形になっていると思う。WEBとかそういったものを見て理解していただける人はごくごく少数だと思う」

富岡町の住民は、このように指摘したうえで、「国が安全だと断言しないと処理水の放出は無理なのではないか」との考えを強調しました。また、双葉町の住民は処理水の放出に伴う海外における風評対策の徹底を求めました。

国と東京電力は、会議で出た意見を今後の対策に生かすことにしています。