卵やバター、砂糖などケーキに欠かせない食材の高騰が続いています。

甲府市の洋菓子店は「今は耐える時」であり工夫を凝らし、品質を落とさずに値段据え置きで営業しています。

甲府市徳行にある「けーき屋しゅがー」。
去年11月にオープンし、店内には約20種類のケーキが並んでいます。

ケーキに欠かせない、バターや生クリームといった乳製品、さらに砂糖など、オープン半年で仕入れ価格が1割程上がりました。

けーき屋しゅがー 佐藤崇司オーナーシェフ:
お客様がご来店されて、ケーキ食べておいしかったとお褒めの言葉をいただいて頑張ろうという活力になるので、やりたくはないです、値上げは。

そこで店側はケーキの箱や袋、保冷材など資材を低価格のものに替えやりくりしています。

バターや砂糖など原材料はケーキ作りの生命線であり、高騰に伴って変更することはできないといいます。

けーき屋しゅがー 佐藤崇司オーナーシェフ:
資材の価格は落としても、ケーキの味と形は落としたくない。

また、材料を無駄にしないことも徹底しています。

けーき屋しゅがー 佐藤崇司オーナーシェフ:
生クリームは全部入れて、ポイじゃなくて最後まで搾り取る、小さいことでも無駄にしない。

こうした積み重ねで品質と価格を維持していますが、仕入れ業者からは、乳製品や砂糖は今後も値上がりするか、高止まりが続く可能性があると言われています。

けーき屋しゅがー 佐藤崇司オーナーシェフ:
今は辛抱するとき。(状況が)好転することを祈って、頑張って耐えて耐えていく。

開業早々に直面している、原材料の「値上げ」。

商品価格への転嫁は最終手段だとして、ギリギリまで経営努力を続けています。