静岡市葵区の大型商業施設「静岡東急スクエア」が7月17日に閉館することが明らかになりましたが、関係者への取材でビルを管理する「静岡伝馬町プラザ」がオーナーとなり、8月から新たな施設をオープンするべく、準備を進めていることが6月12日分かりました。
<滝澤悠希キャスター>
「葵区伝馬町にある、『東急スクエア』です。人通りの多い場所にある商業施設ですが、閉館することになりました」
静岡市の中心部に位置する大型商業施設「静岡東急スクエア」。7月17日をもって閉館することが先週末、明らかになりました。
<街の人(20代女性)>
「昔から結構使っていたので、ビックリして えってなっています」
<街の人(70代女性)>
「寂しくなる、繁華街だし」
<街の人(大学生)>
「(商業施設がなくても)不便ではない」
東急スクエアの「静岡伝馬町プラザビル」は、1984年の完成時は「ライブアピタ静岡」が。その後、「生活創庫」、「FIVE−J」などに形を変えてきました。2007年の「SHIZUOKA 109」開業以降は東急モールズ デベロップメントが運営に携わり、2017年に“109”がリニューアルする形で「東急スクエア」がオープン。“109”は10代から20代の女性がターゲットでしたが、後継の「東急スクエア」は幅広い客層にアプローチする狙いで外観やテナントを大きく変更しました。
しかし、近年は新型コロナの影響や周辺の商業施設との競争などを受け、次第に客足が遠のき、東急モールズ デベロップメントは撤退を決定。「東急スクエア」は7月で閉館することになりました。こうした中、6月12日、関係者への取材でこのビルの今後が明らかになりました。
<滝澤悠希キャスター>
「6年の歴史に幕をおろす東急スクエアですが、8月から新たな商業施設に生まれ変わることがわかりました」
このビル、8月1日以降は「けやきプラザ」と名前を変え、新たな大型商業施設としてスタート。ビルを管理する「静岡伝馬町プラザ」がオーナーとなり、現在、「東急スクエア」に入っている一部のテナントには8月以降も残ってもらうため交渉を進めているということです。
静岡の市街地はいま、まさに過渡期を迎えています。
<滝澤悠希キャスター>
「同じ街中にあるマルイ跡地ですが、おもちゃの販売などを手がける『駿河屋』が、進出することが決まっています」
2021年3月に閉館したマルイの土地と建物を取得したのは、ホビー商品や家電の買い取り・販売を手掛ける「駿河屋」を運営する「エーツー」です。本店や本社機能を移転させることが決まっています。
過渡期にある静岡の市街地がにぎわいを取り戻すためには何が必要なのか。経済の専門家はこう話します。
<静岡経済研究所 田原真一研究員>
「ネットショッピングではなかなか買えない商品だったり、個性あふれるお店が出店することによって、実店舗ならではの魅力を打ち出していくことが必要」
8月1日にオープンする「けやきプラザ(仮称)」。新規のテナント誘致を進めながら10月下旬にはグランドオープンを目指しているということです。
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