新型コロナウイルスが感染症法上の5類へと移行して8日で1か月となりました。
先週1週間の山梨県内の感染者は1医療機関あたり6.1人で、4週連続で増加しています。
専門家は「新型コロナは過去の病気ではない」としています。

県内41の医療機関の定点把握による5月29日からの1週間の新型コロナウイルス感染者数は250人で、前の週より13人増加しました。

1医療機関あたりの平均は6.1人で県内の感染者は4週連続で増加しています。

地域別では甲府が7人で最も多く次いで中北地域の6.54人となっています。

山梨大学医学部附属病院 井上修 医師:
患者が一時より増えているのは間違いないんです。山梨県内が流行しているかしていないかと言えば流行していると思います。

感染症対策が専門の山梨大学の井上修医師は5類への移行で受診への意識に変化が現れ、流行の全体像が見えづらくなっているのではないかと指摘します。


井上 医師:
熱あるけれどまだ様子を見てもいいかなと自分で判断できるような状況の中での受診と、どれくらいみんなが受診行動をとるかが予想がつかないところなので、今までと同じような感じで数字を見て(流行を)判断できるかは、まだは不安はある。

こうした中、県は幅広い医療機関で発熱患者を受け入れる体制を目指しています。
この1か月で10か所増え現在372の医療機関が受け入れています。

井上 医師:
今しばらくの期間は新型コロナの地域、社会での流行状況がどうかというのを知る意味でもありますので、かかりつけの医師に相談いただいて受診、指示に従うようにして頂きたい。
その上で体調に異変があるときはマスクをつけるなどの対策は必要と呼び掛けています。



井上修医師:
新型コロナは過去の病気ではなくて、今も燃えている火事と同じで、まだ火が付いた状態。油断しているとボーッと燃えてしまうので、できれば火を消したいけれど、なかなか消えない火事なんです。そういう状況の中で暮らしているという事は忘れてはいけないと思う。














