移住してきた夫婦が緑の中に開いた“小さな動物園“とは?

香川県から岡山県の津山市に移住した夫婦が「小さな動物園」を開きました。5月からは移動動物園も開始。施設運営のためさまざまな仕事を掛け持ちしながら、「動物を愛する心」を広げる夢を追いかけています。

緑に囲まれた集落に立つ一軒家。建物の中に入ってみると…

オウムが飛びたち

プレーリードッグやミーアキャットなど愛らしい動物が迎えてくれます。

「エサやり」や「ふれあい」もできるとあって、訪れた子どもたちは大喜びです。

(訪れた人)「人懐っこいので面白いし、可愛い」

こんな生き物(【画像】参照・ヘビ!)ともスキンシップが図れます。

(訪れた人)「すごい。ちょっとくすぐったいんだけど」

202210月、津山市北部の加茂地区に誕生した、小さな動物園「プレミー」です。

施設を経営するの、は3年前に香川県から移住してきた畝岡夫妻です。

(プレミー 畝岡優さん)
「最初は、動物たちと田舎で過ごしたいなということで移住してきたんですけど」

2人はもともと動物園の飼育員。同じ職場の同僚でした。

結婚を機に決意した移住。たまたま条件にぴったりな物件を加茂地区で見つけ、ここに住むことを決めました。

(畝岡晃侍さん)「フレンドリーで気さくな感じで人間関係がすごくよくて、加茂の魅力は人間じゃないかな」

親切な隣人たちにも恵まれ、愛する動物たちとともに理想の生活を満喫していたところ…

(畝岡優さん)「近所の方とか、動物を珍しがってたくさんお客さんが来てくれるようになったので」

「生き物を一般公開してほしい」という住民の声に背中を押され、動物園開業を決意したのだといいます。クラウドファンディングで集めた資金で飼育する動物を増やし、晃侍さんが約半年かけて自宅をリフォームしたといいます。

(畝岡晃侍さん)「ここが農業用の倉庫で、屋根も錆びだらけで壁も結構汚かったり、とりあえずそこをペンキ塗って、床にクッションフロアっていう床材を敷いて」

こうして誕生した小さな動物園。晃侍さんの愛するプレーリードッグの「プレ」と優さんの愛するミーアキャットの「ミー」からプレミーと名付けられました。生き物と触れ合える動物園の噂は徐々に広がり、今では、休日は予約でいっぱいになることもあるそうです。

(プレミー 畝岡晃侍さん)「子どもが喜んでいるのも好きなんですけれど、子どもに連れられて来たお父さんお母さんが、最初『連れられてきたんだけど…』みたいな感じなんですけれど、触ってたらすごく笑顔になっていくので、そういうのを見るのが好きです」