連日、高値が続く日経平均株価。7日も一時、3万2700円台まで値上がりし、バブル崩壊後の最高値を4営業日連続で更新しました。株高の要因は何なのでしょうか?経済ジャーナリストの後藤達也氏に聞きました。

なぜ株高? 専門家「外国人投資家の買い影響」

連日高値が続く日経平均株価。6月7日の東京株式市場で一時▼3万2700円台まで値上がりし、バブル崩壊後の最高値を4営業日連続で更新しました。
しかしその後、急速に売り注文が集まり、一転して終値は前日(6日)より593円安い▼3万1913円となりました。

市場では、急ピッチの値上がりを警戒する声も多く、ひとまずの利益確定の動きが出た形ですが…

経済ジャーナリスト 後藤達也氏
「一時的にこのように調整するところがあっても、“株高はある程度持続するのではないか”という見方が広がってきていると思います」
「記録的な株高になっていますが、それを主導しているのは外国人投資家の買い。過去10年で見ても片手で数えられるくらい勢いのある買いが入っています」

なぜ外国人投資家は今、日本株を買うのでしょうか?

経済ジャーナリスト 後藤達也氏
「大きくは日本経済が変わるんじゃないかという期待が海外で高まっている。これまで日本は賃金はなかなか上がらないし、物価も上がらないし消費もなかなか伸びないという、停滞したムードが何十年も続いてきたと思います。今年春の賃上げ交渉は記録的な賃金の上昇率になりましたし、来年以降も賃金を上げていく文化が広がる期待が出てきています」

賃上げによる経済の好循環を実現できるのか?日本経済に海外から熱い視線が注がれています。