富山県富山市に住む50代の女性がマダニが媒介する感染症「日本紅斑熱」に感染していたことがわかりました。富山県内で「日本紅斑熱」の感染が確認されたのは初めてです。女性の症状は、現在おさまっています。
日本紅斑熱は感染症法で四類感染症に位置づけられていて、リケッチアと言われる病原体を保有するマダニに咬まれることで感染します。国内では人から人への感染は確認されていません。
感染すると頭痛、発熱、発疹といった症状が出ます。富山市によりますと「日本紅斑熱」に感染したのは市内に住む50代の女性です。女性は、先月7日、散歩後に、左肩にいるマダニを発見。翌日、発熱しました。

熱が下がらなかったため15日に医療機関を受診。富山県衛生研究所で検査をしたところ6日、「日本紅斑熱」に感染していることが分かりました。

7日現在、症状はおさまっています。ことし5月末時点で、全国では83例の感染が確認されていますが、過去これまでに富山県内で確認されたことはなく、今回が初めてです。

マダニの活動は春から秋にかけて盛んになることから、富山市は、予防策として草むらや藪に入る場合は、虫除け剤を活用しながら、肌の露出を少なくするよう呼びかけていて、もしマダニに咬まれていることに気づいたら、無理に引き抜こうとせず、皮膚科などの医療機関を受診するようにとしています。














