長野市の西側、「西山」と呼ばれる地域の特産がタケノコの一種・ハチクです。

長野市信州新町では出荷が最盛期を迎えています。

季節は初夏。

この時期、道の駅信州新町の「目玉」となっているのが、特産のハチクです。

開店前には、生産者がコンテナいっぱいに採れたてを持ち込み、値段をつけて並べます。

今年は、生育が良い「表年(おもてどし)」にあたる上、適度な雨や暖かさなどが加わり「近年まれにみる豊作」だといいます。

■生産者
「(豊作だと嬉しい?)まあそういうもんでしょうなあ」

ハチクの太さはまちまちですが、選び方はあるのでしょうか。

■生産者
「これは最安値。細くて皮むくのに時間かかるじゃん。でもやわらかいんだ結構」「煮物なんかはこういうまるまる太ったようなのがいい」

営業が始まると午前中から続々とお客さんが。

一番目立つハチクの台に吸い寄せられるように集まります。

■安曇野市から
「タケノコ大好きですモウソウチクでもなんでも」                                  「楽しみにはしていたので」                                                          「いろいろ使えますね。味噌汁と煮物かな」

■千曲市から
「(きょうの目当ては?)タケノコです。ハチク大好きなんで」                             「アクやえぐみがなくそのまま使える」

道の駅には手打ちそばの店が併設されていて平日でもお昼時は行列ができる人気ぶり。

この店が季節限定で提供しているのがハチクの天ぷらです。

■お客さん
「タケノコ、シャキシャキしてとてもおいしい」

また、歯ごたえのある部分は煮物にして、余すところなく旬を味わいます。

そして、おやきの店にもハチクが登場。

しょうゆとごま油でちょっぴり中華風の味付けになっています。

今年は多い日で400キロを超える入荷があるハチク。

高齢化も進む中45人ほどの生産者が山を手入れしながら産地を育ててきました。

■道の駅信州新町 高山隼さん
「売れ行きも好調。毎年この時期にくるというルーティーンになってるお客様もいる。地域の特産品として維持継続できていけばいいと思う」

長野市信州新町のハチクのシーズンは、6月半ばまでの見込みです。