大分空港での宇宙港計画についてロケットを打ち上げる予定だったアメリカの企業が経営破綻しました。佐藤樹一郎知事は「早期の実現は厳しい」との考え方を示しています。

オービット社経営破綻で県民から不安の声

(佐藤知事)「最終的にどういう風になるか決着がついているわけではないが、なかなか難しいのではヴァージン・オービットの方は…」

佐藤樹一郎知事

県庁で開かれた定例会見で佐藤知事はヴァージン・オービット社との連携は難しく、早期の実現は厳しいとしながらも、引き続き大分空港の宇宙港計画を目指していく考えを示しました。

県は2019年、人工衛星の開発や打ち上げを手がけるアメリカのオービット社とパートナーシップを締結。「水平型」と呼ばれる打ち上げ方式を採用し、大分空港を宇宙港として活用することで合意しました。

ところが、オービット社はアメリカ連邦破産法第11条に基づく会社更生手続きの適用を申請。資金繰りが悪化し、4月に突如経営破たん。資産を4社に売却して事業を終了すると発表しました。

宇宙港への機運が高まる中での一報に県民からは計画に対する不安の声が広がっています。

「先行き不安かなとは思ったが、諦めずに頑張ってほしい」「希望しかなかったが、どうなるのか心配。宇宙に関係したことで大分が盛り上がればいいな」「活性化には良いと思ったが残念。他の会社がするにしても、かなり時間かかるのでは」