IAEA=国際原子力機関は6日、ウクライナ南部のダムが破壊された影響で、原発に冷却水を供給する貯水池の水位が1時間に5センチ低下していると明らかにしました。

ウクライナ南部・へルソン州にあるカホフカ水力発電所のダムが破壊され、ロシア・ウクライナ双方が相手側の攻撃によるものだと非難しています。

ダムの水はザポリージャ原発の冷却水としても使われていて、IAEAのグロッシ事務局長は6日、冷却水を供給する貯水池の水位が1時間に5センチメートル低下していることを明らかにしたうえで、いまのところ「安全性に差し迫った危険はない」としています。貯水池からはあと数日は水を供給できるうえ、近くに数か月分の水を供給できる別の貯水池があるということで、さらなる破壊行為をしないよう訴えています。グロッシ事務局長は来週、ザポリージャ原発を訪問するということです。