各地に影響が出ている6月2日の大雨。

伊那市では温泉の源泉をくみ上げるタンクが被災し、近くの温泉施設が休業を余儀なくされています。


伊那市高遠町の日帰り温泉施設「さくらの湯」。

源泉かけ流しが売りですが 大浴場に湯気はなく、静まり返っています。


■さくらの湯 野本拓巳(のもと・たくみ)支配人
「水道水を入れて、残っていた泥を出す作業と塩素による消毒を行っている」

2日に降った大雨の影響で、浴槽にお湯をはることができません。


■髙野祐樹記者「温泉施設からおよそ500メートル離れたこちらの温泉タンクですが、大雨により大量の土砂が堆積していて、現在、復旧作業が進められています」


2日の大雨で、施設が利用している温泉タンクの近くの水路があふれて土砂が流入。

源泉をくみあげておくタンクが、30センチから1メートルほどの土砂に埋もれてしまいました。


■さくらの湯 野本支配人「土砂の流入は想定しえない状況で、正直なところ困惑している 温泉の大もとなので、そちらが被害を受けると営業できない」

施設では温泉タンクからパイプで源泉を引いていて、大浴場とパイプの洗浄・消毒作業に追われています。


■野本支配人
「まずは安心安全に入ってもらえるように環境をつくって、お客さんに満足して帰ってもらえるような施設をまたつくっていきたい」

年間およそ6万人が利用する人気の温泉施設。

復旧作業は最低でも2週間はかかるということで、影響の長期化が懸念されています。