5月に行われた高校野球 春の青森県大会は今年から予選のない「全県大会」として実施されました。大会形式の変更に現場の選手や指導者などからは、試合数が少ないことでの影響や不安の声も。そこから見えてきたものとは…

屋内グラウンドで練習に打ち込む東奥学園高校野球部の選手たち。3年生にとっては夏に向けて1分1秒を無駄にできないこの時期。額に汗をにじませて練習に励みます。

※東奥学園野球部 鹿内祐太主将(3年)
「緊張して自分のプレーもあんまりできなかった場面が多かった。送球のミスなどをなくして取れるアウトを取っていくことを徹底してやっている」

5月に行われた高校野球春の県大会。八戸工大一の優勝で幕を閉じた今年の大会から加盟校や部員数の減少を背景に地区予選を取りやめた「全県大会」として実施しました。東奥学園は初戦で八戸高専と対戦し9回に6点リードをひっくり返され“短い春”が終わりました。

※東奥学園野球部 鹿内祐太主将
「練習試合と違っていた。八戸高専の意地を感じた。「やばい」と自分たちが焦っていたのはあると思う」

全県大会移行に理解を示していた桜庭瑞人監督も影響は想像以上だったと指摘します。

※東奥学園野球部 桜庭瑞人監督
「例年であればリーグ地区予選、地区予選、県大会とくる中で全県大会一発勝負という中で公式戦独特の雰囲気、地に足をつけてやるところの作業がなかなかうまくいかなかった」

選手や指導者だけではなく、球児のプレーを支える側も対応が求められました。

※青森県高野連審判部 西村正一 審判部長
「審判はふつう練習試合で1人か2人でやる。むつと十和田は合同でやった。審判も4人でやったので昨年と変わらない」

県大会前に研修会を実施したむつと十和田、室岡杯のあった八戸地区は影響が限定的でしたが裏を返せば残る3地区は4人制での練習がほとんどなく、「ぶっつけ本番状態だった」と語る審判もいました。

大会形式が変わったことでさまざまな声が上がっていますが3年生の球児にとっては変わらない思いがあります。

※東奥学園野球部 鹿内祐太主将
「3年生ともっと野球をやりたいので1勝でも多く勝って長く野球がやりたい」

過渡期にある青森県の高校野球。プレーする選手、指揮を執る指導者など、現場、の声を反映しながら、レベルアップも図るための最善の環境作りが求められています。

※高山基彦キャスター
「全県大会移行」は変わる高校野球の1つの側面です。地区編成の見直しや審判員のなりて不足など青森県内の高校野球は課題が山積しています。改革を行う県高野連には「現場ファースト」の姿勢が求められています。