5月の富山県内の倒産件数は3件、負債総額は5100万円で、ともに前月より減少しましたが、集計対象外いわゆる“倒産予備軍” が増えており、引き続き倒産件数は増加傾向とみられています。
帝国データバンク富山支店によりますと、倒産した業種では「建設業」と「小売業」「運輸・通信業」の3分野それぞれ1件の合計3件です。
「卸売業」で5か月ぶり、「建設業」は4か月ぶりに倒産がありませんでした。
倒産の要因は3件とも「販売不振」で業歴は5年から10年未満でした。「破産」が2件、ほか1件は「民事再生法」手続き中です。
帝国データバンクは今後の見通しについて「新型コロナが5類へ移行し、就業制限や外出自粛などの制限がなくって、これまで大きな影響を受けていた小売業とサービス業を中心にビジネスチャンスになることは間違いない。一方、コロナ融資の返済期限が7月にピークを迎え、返済猶予や借り換えなどの支援なしでの事業継続には不安が残る。物価高や深刻な人手不足、人件費の増加で経営環境が厳しくなっていて、集計対象外である「法的整理を申請中」などの “倒産予備軍” が増加しており、倒産件数は前年比で増加傾向が続く」とみています。














