佐賀県の吉野ヶ里遺跡で見つかった弥生時代後期の有力者のものとみられる墓について、内部調査が始まりました。

佐賀県の吉野ヶ里遺跡ではきょう午前、石でできた墓、石棺墓のふたが開けられました。

この石棺墓は、これまで神社があり発掘調査が行われていなかった、いわゆる「謎のエリア」で今年4月に発見されました。

ふたの重さは最大200キロで、表面には「線刻」と呼ばれる記号が数多く刻まれています。また、一般的なものよりも大きく、見晴らしの良い場所にあったことから、邪馬台国が存在したとされる弥生時代後期に作られた有力者の墓とみられています。

佐賀県文化財保護・活用室 白木原宜室長
「非常にわずかなんですけど赤色顔料、朱なんでしょうけど、赤色顔料が少々見えました。石棺の中が赤く塗られている可能性がある」

佐賀県はおよそ1週間かけて墓の内部を調査する予定です。