警視庁は、前参議院議員のガーシー容疑者を成田空港に到着次第、逮捕する方針です。

日本の警察当局やUAE当局の働きかけが帰国に影響したとみられています。

警視庁によりますと、ガーシー=本名・東谷義和容疑者(51)は、きょう午前、ドバイから飛行機に乗り、現在、日本に向かっています。

警視庁は、ガーシー容疑者が成田空港に到着し次第、身柄を確保し逮捕する方針です。

警察当局は先月、捜査員ら数人をUAEに派遣し、現地当局に捜査協力を依頼するなどしていて、UAE側の働きかけがガーシー容疑者の帰国に影響したとみられています。

ガーシー容疑者をめぐっては、ドバイなど海外に滞在し、去年7月の参院選に当選した後、国会に1度も登院しておらず、「議場での陳謝」を拒否したことから、3月15日に国会議員の資格を失う「除名」の処分を受けていました。

その後、警視庁は3月16日にガーシー容疑者について去年2月から8月にかけてYouTubeに配信した動画で、著名人ら3人に対し「名誉棄損」や「常習的脅迫」、「威力業務妨害」、さらに「強要」した疑いで逮捕状を取得。

外務省は警察当局の要請を受け、3月23日、ガーシー容疑者に対し「旅券返納命令」を出し、ICPO=国際刑事警察機構は、日本の警察当局の要請を受け、4月13日、ガーシー容疑者を国際手配していました。