長野県内の大雨は峠を越え、各地に出されていた大雨の警報や土砂災害警戒情報は解除されました。

けが人はいませんでしたが、土砂崩落などの被害が出ています。

土砂災害警戒情報が出されていた阿南町南条では、2日夕方住宅脇の土砂が崩れ、窓ガラスが割れるなどの被害を受けました。

(住民は)「バリバリ、ダーンという音がして、外へ出たらこういう状態で」

飯田市上飯田の県道では、沢があふれて大きな岩や土砂が道路上に流れ、県が3日朝から復旧作業を行っています。

降り始めから今朝8時までの雨の量は、飯田市南信濃で288ミリに達したほか、御嶽山で270ミリ、阿智村浪合で247ミリ、宮田高原246.5ミリなどを観測しました。

飯田市南信濃では3日午前3時半までの24時間降水量が観測史上最大の273.5ミリを記録しました。

県内の大雨は峠を越え、県内に出されていた警報などは3日朝までに全て解除され、南信地域を中心に出されていた避難指示も全ての市町村で解除されました。

一方、県内の鉄道はJR飯田線の辰野と愛知県の豊川の間で運転見合わせが続いていますが、中央西線は午前11時前に全ての区間で。

JR中央東線の岡谷と辰野の間は午後0時半ごろに運転が再開されました。

気象台では、中部と南部では3日夕方にかけて土砂災害や河川の増水に注意するよう呼びかけています。