週100時間以上メタバースで生活する大学生


1日の大半をメタバースで過ごしている人もいます。京都市に住む大学4年生、内村修斗さん21歳。メタバースで知り合った友人と、シェアハウスで暮らしています。

(内村さん)
「1日の中で(VRゴーグルを)外している時間が3~5時間。私にとってスマホみたいなもの。スマホがないとみんな困ると思うんですけど、そんな感覚です」

週に100時間以上、VRゴーグルをつけて生活しています。

午前11時過ぎ、目が覚めたらすぐにVRゴーグルを着けて、メタバースにいる友人とあいさつを交わし、雑談。立ち上がってゲームをしたり、寝転んで友人と話したり、日常生活を送るのと変わりない感覚です。



およそ4時間後、この日初めてゴーグルを外します。午後3時過ぎ、友人と遅めの朝食をとります。食べ終わると再びメタバースへ。内村さんは、学業以外にネットメディアの運営をしています。メタバースに関する記事などを執筆。仕事もメタバースの中で完結させます。

午後7時過ぎ、夕食の時間に内村さんは冷蔵庫からお酒を取り出しました。現実では友人と2人でただ食卓を囲んでいるだけですが、メタバースの中では4人の友人と、本当に焼肉を食べているかのように、盛り上がっています。

恋人とのデートもメタバース上で


メタバースにどっぷりつかった生活になったきっかけはコロナ禍でした。

(内村さん)
「大学2年生以降はすべてオンライン授業。コロナ禍で広げられなかった友人関係や人付き合いって部分がメタバース上でできるようになった。新しい知り合いがどんどん増えていって、仮想空間上で過ごす時間が長くなった」

メタバース飲み会がひと段落したころ、このあと恋人とデートの予定があるとのことで部屋に戻って準備を始めました。しかし、直接会うのではなく恋人とのデートもメタバースです。



内村さんから告白し、一緒に指輪をつけて現実空間と同じようにふるまっています。現実では、なかなか見られない絶景の星空を楽しみました。もうメタバースがない生活は考えられないと感じています。

(内村さん)
内村さん「もし自分が80歳や90歳になって寝た切りになっても、メタバースの中では色んな活動ができる。そんな風になったら素晴らしいと思います」

暮らしの常識を覆すメタバースの世界。SNSのように世界中に浸透するサービスになるのか、今後に注目です。CBCテレビ「チャント!」5月18日の放送より。