去年、中国の習近平国家主席を批判するスローガンが掲げられた高架橋から橋の名前のプレートが撤去されました。天安門事件から34年を迎えるのを前に指導部批判につながらないよう警戒しているものとみられます。

去年10月の中国共産党大会の直前、北京市内の高架橋に「独裁者習近平を辞めさせろ」などと書かれたスローガンが掲げられました。およそ8か月後。

記者
「こちらの橋には去年、習近平国家主席を批判するスローガンが掲げられましたが、橋の名前を表示するプレートがなくなっています」

それだけではありません。

記者
「地図のアプリなのですが、橋の名前を入れて検索すると結果がありませんと表示されます」

4日は民主化運動が弾圧された天安門事件から34年を迎えますが、政府はこの場所が反体制運動の「聖地」となり指導部批判につながることを警戒しているものとみられます。