将棋の史上最年少での「名人」と「七冠獲得」の偉業を果たした藤井聡太(ふじい・そうた)新名人。
舞台となった高山村は、県内外から訪れたファンで熱気に包まれました。

■藤井聡太新名人
「頂点に立つ人という意味合いもあるのでその言葉はとても重いのかなと」
将棋界で最も伝統がある「名人」の重みを、2日朝、あらためてかみしめた藤井聡太新名人。

渡辺明(わたなべ・あきら)前名人に挑んだ名人戦第5局は、高山村(たかやまむら)の温泉旅館、その名も「藤井荘(ふじいそう)」で5月31日と6月1日の2日間にわたって行われました。
大盤解説会には県内外のファンや関係者200人が集まり、世紀の一戦を見守りました。
持ち時間9時間ずつの過酷な戦い。
勝負がついたのは、1日の午後6時53分。

92手で渡辺前名人が投了し、史上最年少・20歳10か月の藤井聡太新名人が信州の地で誕生しました。
熱戦を見守った地元のファンは…。

■須坂市の女性
「小さい時に『名人を超す』とか『名人になりたい』って書いた藤井聡太先生の夢が私たちの夢でもあるので、それがきょう適ったかなという感じです。そういう夢を持たせてくれる存在だということにすごく感謝しています」
■長野市の男性
「ここまでずっと将棋界担ってきた渡辺(前)名人で来年、同じカードで名人戦が行われることを切に希望します」
これで藤井新名人は将棋の8大タイトルのうち7つを手にし、残すは「王座」のみ。

渡辺明前名人や羽生善治(はぶ・よしはる)九段などの強豪とともにベスト8まで進んでいます。
■藤井聡太新名人
「現実的にそれを意識するという段階ではまったくないかなと考えているんですけど、特に王座戦で少しでも挑戦に近づけるように頑張りたい」














