福岡、博多の夜と言えば、何と言っても「屋台」。中でも「長浜」地区は最盛期15軒以上が軒を連ねる人気の観光スポットでしたが、実は存続の危機に陥っていました。今回、公募で選ばれた7人が新たな屋台をオープンさせます。


◆「ホークスがコンセプト」新屋台の店主は大阪から


福岡の名物「屋台」。福岡市は観光資源である屋台を存続させようと2016年から新規出店する人の公募を行っています。4回目となる公募には過去最多の65人が応募し、13人の新たな営業者が決定。1日から順次、営業を始めました。

RKB三浦良介「長浜地区では新たに7軒の屋台がオープンします。その一つが「長浜市民球場」。球場をモチーフにしたコンセプト屋台です」

店主の松清貴広さん(44)は南海時代からのホークスファンで、6年前に大阪から福岡に移住しました。

<長浜市民球場>松清貴広さん「ホークス野球観戦でよく福岡には来ていて、野球帰りによく長浜の屋台に通っていたので、今度は逆に、福岡を好きになってもらえるように自分からやっていきたいために、屋台をやります」


◆存続の危機に陥った「長浜ラーメン」


豚骨スープに極細麺が特徴の「長浜ラーメン」。その発祥の地である長浜地区には2000年頃まで、15軒の屋台が軒を連ねていました。しかし、天神や中洲と比べると交通アクセスが不便なため、次第に客足は遠のき、移転や店主の高齢化などで廃業も相次ぎました。残った屋台は2軒のみ(うち1軒は休業中)。現在も営業を続けている「さよ子」の店主・松元幸代子さん(82)も体調不良で営業できない日が増えたと話しています。