ミニショベルなどの小型建設機械を製造している竹内製作所の新しい工場が2日、長野県青木村に完成し、9月から稼働を始めます。
海外の好調な需要を背景に、売り上げは現在の1.5倍になると見込んでいます。

青木村の国道沿いに完成した竹内製作所の青木工場。
この日は役員や関係者など、およそ50人が参加して、竣工式が行われました。
竹内製作所は1963年に竹内明雄(たけうち・あきお)会長が坂城町で創業してから今年でちょうど60年。

欧米市場を中心に、ミニショベルなどの小型建設機械が好調で、今年2月期の決算は過去最高益を上げました。
青木村には、東京ドームをやや上回る5万平方メートルの敷地を取得。
建設費110億円をかけて建設した新工場では、4トンから9トンまでのショベルを製造します。

■竹内敏也社長
「ミニ建機は世界市場で非常に活発でありまして、使う方の需要が多くて1年先ぐらいまで受注が入っているような状況です。売上げは約1.5倍(約2,400億円)ぐらいまで増やせると」

■竹内明雄会長
「経営者ですから、100億ぐらい投資したので早く元を取りたいなと」
今年9月に稼働を始める時点でおよそ100人、その後300人まで従業員を増やす計画で、北村政夫(きたむら・まさお)村長は雇用をはじめとする経済効果に、大きな期待を寄せています。

■青木村・北村村長
「村から出た皆さん(若者)は村に戻りたいと言うがさて働く場はどうしようかなというのが長年の私の課題でありましたけれども、最近は竹内さんもできるし、トンネルもできるし、早く戻ってこいよと」
青木村では松本市とつながる新たなトンネルの建設も計画されていて、新工場を軸とした流通網や通勤圏の拡大が期待されています。














