「有料サイトに登録されていて未納料金がある」などというウソの電話で、高知県南国市の60代の男性が80万円をだまし取られました。

県警によりますと、5月12日、南国市の60代男性のスマートフォンに「NTTファイナンス」の社員を名乗る男から「有料サイトに登録されている未納料金が29万9600円ある。今日中に支払えば民事裁判を止めることができる」と電話がありました。

さらに、「今すぐ30万円分の電子マネーカードを購入し、支払えば、入金額の95%は返金できる」などと言われ、男性は電話を繋いだまま、コンビニエンスストアで10万円分の電子マネーカード3枚を購入。あわせて30万円分のカードの番号を男に伝えたということです。

その4時間後、今度は「個人情報保護委員会」の職員を名乗る男から「他のサイトにも登録されていて未納料金が49万9300円ある。1回目に購入したコンビニエンスストアとは違う店舗で2か所に分けて50万円分の電子マネーカードを購入してもらいたい」などと言われ、男性は2か所のコンビニエンスストアで合わせて50万円分の電子マネーカード購入。電話でカードの番号を伝え、一回目と合わせて80万円をだまし取られたということです。

高知県警察「警察や家族に相談を」

高知県内では今年、15件の特殊詐欺事件で3715万226円がだまし取られています。今回のような「架空料金請求詐欺」は、今年に入って9件目で県警は、「身に覚えのない連絡は一度警察や家族に相談してほしい」と呼びかけています。