台風2号から前線に向かって非常に暖かく湿った空気が流れ込むため、2日から3日にかけては前線の活動が活発となり、西日本から東日本で雷を伴う非常に激しい雨が降る見込みです。
梅雨の時期の激しい雨。専門家はその背景に、近年の「梅雨の変化」、そして「大気の川」と呼ばれる大量の水蒸気の流れ込みを指摘します。
台風2号は、1日夜遅くから2日明け方にかけて沖縄本島地方にかなり接近する見込みです。また、西日本から東日本にかけての広い範囲で、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒が必要なほか、中国地方と四国地方では2日午前中から夜にかけて、線状降水帯が発生して大雨災害の危険度が急激に高まる可能性があります。
今年、梅雨の時期の土砂降りへの警戒が続いています。梅雨入り発表の当日、5月29日にも山陰地方では大雨となりました。
国土交通省気象防災アドバイザーの近藤豊さんは、近年の梅雨には「ある変化」が生まれていると指摘します。
国土交通省気象防災アドバイザー 近藤豊さん
「近年5月の梅雨入りが非常に多くなってきました。また、梅雨の季節感も今まで「しとしとぴっちゃん」という形で長雨が続くという梅雨から、降るときにはまとまって降る、降らない時は「梅雨の中休み」のような晴れ間が続く。非常にメリハリのきいた梅雨になってきています」