「蚊に刺されやすい」人は中四国に多い!

全国の遺伝子タイプ分布図を見ると、このようになっています。赤の色が濃くなるほど多い地域なんですが、特に中四国エリアに多いことがわかります。さらに、研究ではこんなこともわかりました。
蚊に刺されやすい血液型は?
蚊に刺されやすい遺伝子タイプの人の割合が相対的に高い血液型は、
1位 O型(9.47%)
2位 AB型(8.94%)
3位 B型(8.83%)
4位 A型(8.24%)
「O型が最も多い」ということなんです。皆さんも聞いたことがあるのではないでしょうか。
では山口県民はO型が多いの?!
ここまで聞いて、やっぱり「O型“だから”なのか」と。そして「じゃあ山口県にはO型の人が多いのか?」と思われた方もいるのではないでしょうか?この辺りについて、詳しい話を研究の担当者に詳しい話を聞きました。

遺伝子解析サービス「ユーグレナ・マイヘルス」 岩田修部長
「山口県民の方がO型が多いかどうかというのは、この結果だけだとまだわからないんですけれども、少なくとも、この蚊に刺されやすい遺伝子を持っていらっしゃる方が、相対的に他の都道府県の方よりも多く山口県にはいらっしゃるということでよいかなと」
実際、同じくユーグレナが行った「O型が多い都道府県ランキング」調査では、山口県のO型の割合は全国で32番目。「山口県民にはO型が多い」というわけではないようです。
なぜ山口県に刺されやすいタイプが多い?
では、なぜ山口県民には、蚊に刺されやすい遺伝子タイプをもった人が多いのでしょうか?
岩田部長
「中四国で蚊に刺されやすい遺伝子タイプを持った人が固まっているのはおそらく、何らかの原因で刺されやすい方がご先祖様のどこかでこの地域に集まって、その後、中四国でご家庭を築かれることが多くていまの状況になっているのかなと思います」
さらに、こんなことも聞いてみました。
ディレクター
「血液型って、「B」と言ってもBBもいればBOもいて、細かい部分でみると得られている結果はありますか?」
岩田部長
「そこまではまだ見ていないんですけれども、確かにおっしゃる通りで、A型とB型は「AO」と「BO」でA型・B型になり得ますので、もしかするとそういう方は、一部O型の血が混じっているというか素質がありますので、通常のA型よりも、あるいはB型よりも蚊に刺されやすい可能性はあるかもしれないなと思っています」
傾向として見えてきたことは確かにあるものの、まだまだわからないこともあるようです。ただ少なくとも言えるのは、自分が蚊に刺されやすい遺伝子タイプを持っているのかどうかは、調べたらわかるということです。ちなみに、自分がその遺伝子タイプを持っているかどうかは、ユーグレナが出している遺伝子解析サービスで調べられるそうです。