11月にブルガリアで行われる世界選手権の代表選考を兼ねたトランポリンの全日本年齢別選手権が22日、群馬・ヤマト市民体育館で行われた。

2月に現役続行を宣言した元世界女王の森ひかる(22)が昨年の世界選手権以来、半年ぶりとなる試合に臨んだ。昨年の東京五輪では金メダル候補とされたが本番でミスし予選敗退、一度は引退を考えたが2年後のパリ五輪へ再始動した。

“新生”森ひかるが挑んだ今大会のテーマは「挑戦」。これまでの14.8点の演技構成から、自身最高難易度となる15.0点の構成に変更。予選で早速D得点(難易度)で15.0点をマーク。トータル55.650点で予選1位通過、元世界女王の貫禄を見せた。

決勝で森はD得点15.0をマーク、トータル55.280点としたが優勝した宇山芽紅(26)の55.570点に0.29及ばず、今大会での代表入りはならなかった。

決勝後のインタビューで「予選でも決勝でも15.0点を通せたことは、今日としては90点。」と語るも、完成度については「全然まだまだ。反省をいかして練習していきたい。」とさらなるレベルアップを誓った。

そして最後に「もっと頑張って!っていっぱい言ってください!」と笑顔を見せ、森らしいひと言で会見をあとにした。

【女子結果】
優勝 宇山芽紅 55.570点
2位 森ひかる 55.280点
3位 桐生莉沙 53.860点

【世界選手権代表選手】
男子代表、西岡隆成(18)
女子代表、宇山芽紅(26)
※6月の最終選考会で追加選手あり