元ジャニーズJr.の二本樹顕理さんがジャニー喜多川氏による性加害を国会内で証言。自身の体験だけでなく「10数名の性被害を直接耳にした」と語り、性被害の再発防止に向けた児童虐待防止法改正案の成立を訴えました。

「性被害を見て見ぬふりしないで」元ジャニーズJr. 国会証言

元ジャニーズJr. 二本樹顕理さん
「私がジャニーズ事務所に在籍していた1年半だけでも、入所時期が近いジャニーズJr.10数名の性被害体験を、本人たちの口から直接耳にした」

立憲民主党のヒアリングに出席した元ジャニーズJr.の二本樹顕理さんは、13歳だった在籍当時、ジャニー喜多川氏から10回以上の性被害を受けたと証言。

事務所を辞めた後も、その行為はトラウマとして残り、人生に大きな影響があったとしました。

性被害の翌日には、1万円を渡されたという二本樹さん。こうした事情は、周りの仲間とも共有していたといいます。

二本樹顕理さん
「性被害の体験について、周りのジャニーズJr.と共有し合うということは日常的に行っていた。私よりも、もっとエスカレートした行為を受けている方もいて、受け取った金額がもっと大きな額だったと聞いている」

ジャニー氏を拒絶することができなかった理由については、性被害を受けた後、仕事の面で優遇されていたという印象があり、拒むことで仕事がもらえなくなることを恐れたと主張。誰に相談して良いかも分からなかったということです。

二本樹顕理さん
「社会全体でタブー視されてきて、誰も踏み込んで追及する人がいなかった。メディアの動きがなかった様子も見ていたので、声を上げたところで何も効果がないのではないかと感じていた」